むくみの種類と症状

むくみの症状としては、起床後に顔が腫れていたり、仕事が終わる頃に手足が強く腫れたりすることなどが挙げられます。むくみには、誰にでも起こる可能性があるものと病気が原因のものがあります。病気が原因のむくみは医師の診察が必要です。受診の必要性を知るために、むくみの症状を見分けるための知識を身につけておきましょう。ここでは、むくみの種類と症状について解説します。

むくみの種類は大きく分けて3つ

むくみには、誰にでも起こる可能性がある一過性の「生理的なむくみ」、何らかの病気の症状として現れる「病気が原因のむくみ」、女性に好発し、原因不明の「特発性浮腫」があります。

生理的なむくみ

生理的なむくみは、健康な人でも起こるもので、デスクワークや立ち仕事の方に多いという特徴があります。朝起きたときに顔、仕事終わりに足が腫れたりする場合は、生理的なむくみであると考えられます。このむくみは、ふくらはぎの筋肉のポンプ作用や重力、食生活などが原因であり、翌日には改善することが多いようです。

また、原因となる生活習慣や食生活を改善することで、慢性的な「生理的なむくみ」の解消が期待できます。

病気が原因のむくみ

病気が原因のむくみは、生理的なむくみとは違い、異常な腫れ方をすることが多いです。また、原因となる病気の他の症状を伴っていることも多いため、症状の程度や種類によっては生理的なむくみと見分けやすいでしょう。原因となる病気を突き止めて適切な治療を受けることで改善が期待できます。

逆に、病気を放置するとむくみの悪化に繋がる恐れがあります。なお、病気によるむくみは、症状が現れる部位に応じて「全身性浮腫」と「局所性浮腫」に分類されます。

全身性浮腫

全身性浮腫は、全身に現れる左右対称のむくみです。腎性浮腫や心性浮腫、肝性浮腫などがあります。

腎性浮腫
全身性浮腫の原因でもっとも多いのが腎性浮腫です。腎臓の破壊が大きく進むことで現れます。むくみの他に、食欲不振や倦怠感などの症状が現れます。検尿をすると、尿蛋白などの異常がみられることが多いです。
心性浮腫
心筋梗塞や心筋炎などによって起こるむくみのことを指します。夜間の呼吸困難や静脈が拡張して膨れ上がるなど、明らかに異常とわかる症状が現れます。また、うっ血性心不全の症状も現れることがあります。
肝性浮腫
タンパク質の合成や貯蔵、老廃物の分解などの役割を果たしている肝臓の機能が低下することで起こるむくみを指します。黄疸などの肝機能症状が現れます。なお、血液検査や腹部超音波検査で肝性浮腫の診断が可能です。

局所性浮腫

局所性浮腫は、片足など局所的に症状が現れるむくみのことを指します。両足がむくんでいても、どちらかの足だけ明らかに大きくむくんでいる場合には、局所性浮腫となります。このような症状が現れる原因として多いのは、静脈やリンパの滞りです。「静脈性浮腫」と「リンパ浮腫」に分類されます。

静脈性浮腫
生活習慣の乱れや筋力の低下などは、血行不良を招きます。すると、静脈の流れが悪くなり、血液や老廃物が下肢に溜まり、むくむようになります。これを静脈性浮腫といいます。下肢の深部静脈血栓症や静脈瘤などが原因で長期的に静脈のうっ血が続くと、血栓性静脈炎という表在静脈の慢性的な炎症や、皮膚が赤くなるとともに硬くなるうっ血性皮膚炎を起こす恐れがあります。
リンパ浮腫
リンパ管が障害されることで、組織液がリンパ管から漏出し、皮下組織に溜まりむくむようになります。リンパ管は、外科的治療や放射線治療によって障害されます。症状は、重くだるいといった一般的なむくみの症状の他、疲れやすくなることもあります。腕や足がむくむことが多いようです。

特発性浮腫

20~50代の女性に多くみられるむくみで、原因は解明されていません。下肢、顔、手、全身などがむくむことが特徴で、慢性的かつ長期的に続きます。水分が溜まることによる体重増加は、朝と夜で数kgも体重が変わるほどです。

むくみ以外の症状では、頭痛や倦怠感、不安、うつ症状などがあります。起床時や立ちっぱなしのとき、気温が上がったときなどに症状が悪化することが多いです。

神経質であったり、容姿を気にしすぎる人に好発します。また、生理前に悪化する傾向があるため、ホルモンバランスとの関係も示唆されています。他にも、食事制限によるダイエット、利尿剤や下剤の乱用なども発症に関与していると考えられていますが、詳しいことはわかっていません。

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