むくみを病院で治療するには?

生理的なむくみはセルフケアで改善が期待できるため、病院で治療を受ける必要はありません。しかし、セルフケアをしても改善しなかったり、非常に強くむくんでいたりする場合には、病気が原因のむくみの可能性があるため、病院を受診することが大切です。ここでは、病院で受けるむくみの治療について解説します。

病院で治療すべきむくみとは?

生理的なむくみは、翌日には改善することが多いため、むくみが何日も続く場合は病気が原因の可能性があります。また、生活習慣の改善やマッサージなどのケアをしても一向に改善しなかったり、他の症状が現れたりしている場合も病気が疑われます。

急激な体重の増加やふくらはぎに触れるだけで痛みを感じるといった明らかに生理的なむくみとは異なる症状が現れることもありますが、そうでない場合もあるので、ただのむくみと放置せずに病院を受診することが大切です。

むくみの治療は何科?

原因がわからないむくみは、総合病院など複数の診療科がある病院の内科を受診しましょう。必要であれば、原因と考えられる病気の診断ができる血管外科や心臓外科などを紹介されます。また、むくみは乳がんなどの婦人科系の手術後や薬の副作用によっても現れます。

このような場合は、そのときの担当医に相談しましょう。症状に応じて薬の変更をしてもらえる場合があります。

診察方法

むくみのある部位の触診をしたり問診したりします。そして、むくみの原因と考えられる病気を調べるための検査をします。行われる検査は様々ですが、血液検査や超音波検査などが挙げられます。

治療法

病気によるむくみであることがわかった場合は、原因となっている病気を改善することで解消される可能性があります。治療法は、原因である病気によって異なります。病気を根本から治療するための薬物療法の他に、むくみへの対症療法として利尿剤などが使用されます。そのときの状態によって治療法は異なるので、医師の指示に従って治療を受けましょう。

原因疾患の治療

むくみの原因として考えられる心疾患や腎疾患、肝疾患などに合わせて治療を行います。治療法は症状の程度や病気の進行状況によって異なります。医師の指示に従って治療を受けましょう。

薬物療法

むくみに対して使用される主な薬は利尿薬です。利尿薬は、血液中の過剰な塩分の排泄を促し、むくみや高血圧を改善させる薬です。主に朝から昼の間に内服することが多く、夕方以降の内服は夜間のトイレに行く回数が増えるため、推奨されません。夜間のトイレに行く回数が増えると睡眠不足になる恐れがあります。

使用される利尿薬には、ラシックス錠やフルイトラン錠、アルダクトンA錠、ダイアモックス錠などがあり、それぞれ特徴が異なります。

ラシックス錠は、ループ利尿薬というもので、腎臓や肝臓の機能が低下することで起こるむくみの治療に使用します。強い利尿作用を持ちますが、血圧低下の作用は強くありません。利尿作用によってナトリウムやカリウムが排泄されるため、これらの血液中の濃度が下がりすぎることがあります。

フルイトラン錠はサイアザイド系利尿薬に分類される薬で、むくみへの作用は比較的おだやかですが、血圧を下げる作用が比較的強い特徴を持ちます。副作用は、糖尿病患者に大量に使用することで糖尿病が悪化する可能性があります。

アルダクトンA錠は、カリウム保持性利尿薬に分類されます。血圧の上昇作用を持つアルドステロンが副腎から分泌されるのを抑え、おだやかに血圧を下げます。また、心不全の改善効果が期待できるため、心性浮腫に対して使用されることもあるようです。副作用は、血液中のカリウム濃度の上昇です。また、長期的な使用により、乳房の膨らみや痛みなどの症状が現れることもあります。

ダイアモックス錠は、炭酸脱水素酵素阻害剤に分類され、利尿薬ではありません。しかしながら、作用は弱いですが利尿作用があるため、むくみに対して使用されることがあります。ただし、心臓や腎臓、肝臓などの病気によるむくみに対しては使用されません。

生理前に現れるむくみに対して使用されることがあります。よく使われるのは、緑内障やてんかんの治療などです。副作用は、内服後の口の周りや手足のしびれ、一時的な視力の低下などです。頻度は少ないですが、血液障害やアレルギーによって皮膚に発疹が現れることがあります。

その他の治療法

むくみがそれほど強くなかったり病気の診断ができなかったりした場合は、薬を処方されない場合もあります。このような場合は、むくみを改善するための生活習慣や食生活、運動習慣、身体を温めるといった方法を指導されることがあります。また、足に蓄積された水分を心臓へと送り返すのを補助する着圧ストッキングが勧められることもあるようです。

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